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排泄介護における問題点や介護用品での解決策をご紹介
在宅で一人でポータブルトイレを使用されている方
あるいはご家族で
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介護をされている方へ
毎日のことだからこそ・・すべての方の切なる希望
コラム
1

在宅介護は家族にとって、今までとは違う別の人格になった利用者本人と多くの時間を過ごすと共に、いつ終わるとも約束できない状態で日常が進行していきます。その中で排泄は毎日欠かせず複数回行う介護であり、多くの介護者が在宅介護の継続には排泄が問題になっていない事を挙げています。
一方、介護される側にとって、多くの方が「尿失禁・便失禁は死と同等もしくは死よりも辛い」と言われるデータが出ています。排泄が問題ない状態で人生を全うしたいという希望が強くなると考えます。
コラム
2
排泄欲求を支える環境作り
それでは、問題にならないというのはどういう事でしょう?
トイレに行って、失禁がなくなって、という事が望ましい姿かもしれませんが、それがままならないのが高齢者や障害者です。
排泄障害は治療によって治せることもあります。治せない場合は障害が問題にならないようプランを立てることが双方の生活安定につながります。通常、排尿は尿意を感じてから何時間も我慢することは出来ません。また排便は便意を無視してしまうとコントロール不全になりやすくなります。
排泄欲求を支えるために福祉用具を導入し、トイレ内やベッドサイドの環境を整える事は大切です。その時には排泄行為は他者の目があると行いにくくなることを視野に入れて、安全で安心できる空間が必要です。

コラム
3
ご家族とケアマネジャーを中心にチームを組んで
ベッド上生活が長時間となっている方や自分でトイレに行けない方にとって、おむつのような吸収用品が必要になることは否めません。その時には用品を使う事によって介護者の負担を軽減できる物か、本人のスキントラブルなどを起こさない物なのかを見極めることが必要です。
また、排泄後の処理は介護者側の負担になることも多いので、簡便に処理ができ生活空間に排泄臭が持続しないようにしたいものです。
いずれにしても、在宅介護を家族のみで行う事は生活破綻を起こすことにつながります。ケアマネジャーを中心に多職種で支える事が必要です。人的資源の有効活用を最初に検討することをお勧めします。

ここがポイント
在宅介護はケアマネージャーをはじめとした人材資源の有効活用から考える
在宅介護を継続するうえで「排泄」は重要な課題である
排泄障害は治療によって治せることもある
治せない場合、双方の生活安定のためにはプランを立てることが大切
排泄後の処理は簡便で、生活空間に排泄臭が持続しないようにする
著者ご紹介

牧野 美奈子 氏

都立北多摩看護専門学校卒業後、特別養護老人ホームにケアワーカーとして直接介護の現場を経験。介護福祉士として働きながら排泄ケアの重要性を認識し北欧テクニカルエイド視察等で用具についての学びを始める。2010年10年間勤務したコンチネンスジャパン(株)を退職。現在は、NPO法人日本コンチネンス協会認定コンチネンスアドバイザー、排泄相談員、講師として幅広く活躍中。
武蔵野市立高齢者総合センター住宅改修・福祉用具相談支援センター コンチネンス専門相談非常勤勤務/東京都福祉サービス第三者評価 評価委員/介護予防主任運動指導員/日本老年泌尿器科学会排尿管理相談員
【著作】福祉用具の活用法/生活をささえる福祉機器/オムツ百科/福祉用具の選択・活用法/DVD排泄用具の選び方・使い方の基礎
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